群馬県太田市C
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成塚向山1号墳(03.12/14)(なりづかむけやま) (現説資料の図版) 太田市北部・八王子丘陵上の北関東自動車道太田パーキングエリア建設予定地の事前発掘調査で見つかった、群馬県内では調査例の少ない古墳時代前期(4世紀前半〜中頃)の一辺約23mの方墳。未盗掘の主体部から銅鏡・銅鏃・鉄剣・ガラスビーズ・勾玉など多数の副葬品が出土した。太田市役所に勤めている知人に教えてもらって急遽現地説明会(03.12/14)に行って来ました。 |
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発掘現場全景・八王子丘陵先端の平野部を睥睨する尾根上に古墳が築かれている | |
朝っぱらから凄い人出で大盛況 | 現地説明の順番待ちの間、プレハブで出土品を見学 |
青色のガラスビーズと緑色のヒスイの勾玉 | 鉄剣は第一主体部から計3振り出土 |
第一主体部から出土した銅製の矢尻 | 第二主体部で銅鏡の下から出土した歯・30歳位の女性との鑑定で、第一主体部の被葬者の妻と推定される |
第二主体部から出土した国内製の重圏文鏡 | 表面・茶色の部分は鏡を包んでいた布 |
裏面・実物もこの写真くらいの大きさで非常に小さい | やや大振りの鉄剣・展示ブースも大盛況だった |
成塚向山1号墳・南側から | 東側から |
第一主体部・白い部分は鉄剣の出土地点 | 第一主体部・反対側から |
第二主体部・写真下部中央左の白丸が銅鏡出土地点 | 古墳の盛り土の周りの砂岩やチャートの礫層 |
丘陵尾根上から成塚向山1号墳俯瞰 | 1号墳の下方にある2号墳・眼下に広がる成塚住宅団地は古墳時代の集落の遺跡の上に造成されている |
04.7/4現地説明会 「埼群古墳館」の管理人さんから前夜にメールで情報を頂いて、急遽現地説明会に行って来た。12月にあった前回の現説の時点では、貴重な前期古墳なので保存するというような話だったのだが、その後どう風向きが変わってしまったのか、北関東自動車道のパーキングエリアの建設のため今年の9月には壊される運命なのだとか。保存を訴える署名には協力して来たが、果たしてどうなるのやら。梅雨を忘れた連日の猛暑で、朝っぱらからクソ暑くて参りました。 |
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丘陵尾根上から俯瞰・向かって左が2号墳で右が1号墳 | |
成塚向山1号墳 愛知県で多く見られる祭祀用の照明に使う土器と、赤城周辺に一般に見られる土器が一緒に出土したことから、被葬者は西からやってきた何らかの勢力と関係がある首長と推定されるというような説明だった。 |
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南東から1号墳・今回はかなり方墳っぽく見えた | 中央の2本の木の間が第一主体部 |
斜面住居群 丘陵の下に広い平地があるにもかかわらず、1号墳に隣接したかなり急な北西斜面から18基の住居群が出土。冬場には猛烈な空っ風をまともに受けて居住するには極めて不向きな立地条件な上、カマド跡はあるのに柱の跡が全くないなど不思議なことが多く、また、住居群はいずれも火災に遭っているらしいとのこと。 |
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北向きの条件の悪い急斜面に作られた住居跡 | 住居群から谷側を望む |
成塚向山2号墳 上にある1号墳が未盗掘の前期古墳という北関東では珍しいレア古墳なのに対して、2号墳はそこいら辺でごく普通に見られる山寄せ式の後期古墳で、しかも盗掘により天井石が古くから抜かれていたなど著しく見劣りする。コチトラ、崩壊した横穴式石室を見て感激するほどウブではないのだが、発掘したての本物の埴輪列にはチョット感動した。 |
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1号墳から2号墳を見下ろす | 発掘した状態のままの埴輪列の脚の部分 |
馬形埴輪の脚の部分・脚が4本ある | 別の馬形埴輪の脚 |
人物か器財形埴輪の脚の部分 | 石室の周囲を飾るように埴輪を巡らせている |
石室・正面(南)から・胴張りの横穴式石室 | 上から・盗掘により天井石は古くから抜かれていた |
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